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校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる
¥2,200
牟田都子 アノニマ・スタジオ ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 言葉のあるところには、すべて校正がある。 世の中には様々な校正・校閲の現場があるはずなのに、現場に関わる人以外にはなかなか中が見えづらい。 本書は、校正者の牟田都子さんが11箇所の校正・校閲の現場で働く方々に取材をした対談集です。 マンガ、レシピ、テレビ、辞書、ウェブ、法律書、スクール、地図、新聞、商業印刷物、雑誌、それぞれの現場における特徴や進行の仕方、仕事の醍醐味や難しさを伺い、その現場特有の仕事道具や、どのような経緯で今の仕事に就いたのかなども教えていただきました。 校正・校閲に興味のある方、言葉そのものに関心のある方にぜひ手にしていただきたい内容です。 [目次] はじめに 1 マンガ 講談社校閲部 2 レシピ レタスクラブ(KADOKAWA LifeDesign) 3 テレビ タイトルアート 4 辞書 境田稔信 5 ウェブ ヴェリタ 6 法律書 有斐閣法律編集局校閲部 7 スクール 日本エディタースクール 8 地図 平凡社地図出版 9 新聞 毎日新聞社校閲センター 10 商業印刷物 タクトシステム 11 雑誌 BRUTUS(マガジンハウス) 参考文献 より校正・校閲を知るためのブックリスト おわりに ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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記憶を食む
¥1,760
僕のマリ カンゼン ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 気鋭の文筆家・僕のマリが挑む、「食」と「記憶」を繋げる珠玉のエッセイ。 思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。 大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。 長い間忘れていたことを突然思い出すと、狂おしい気持ちになる。 頭のなかで突風が吹いたような、満潮の海が荒れるような、スノードームをひっくり返したような、そんな風に全身の細胞が泡立つのを感じる。 頭で覚えていないようなことでも、匂いや音で急に記憶の蓋がこじ開けられることもある。 忘れて、思い出して、また忘れて、そんなふうにあと何十年も自分の内面と向き合っていくことになるのだ。 (本文より) もくじ ⅰ チーズケーキの端っこ 朝食のピザトースト 真夜中の炭水化物 りんごを剝いたら 直樹の焼きうどん いつかマックで 退屈とコーラ 自炊ときどき外食日記 1 ⅱ 祖母と梅、メロンに焼肉、初夏の風 苺の効力 幻とコンソメスープ 先生となんこつ 社食の日替わり キッチンで缶ビール 炙ったホタルイカ 自炊ときどき外食日記 2 あとがき ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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耳に棲むもの
¥1,980
小川 洋子 講談社 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 耳の中に棲む私の最初の友だちは 涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれるのです。 補聴器のセールスマンだった父の骨壺から出てきた四つの耳の骨(カルテット)。 あたたかく、ときに禍々しく、 静かに光を放つようにつづられた珠玉の最新作品集。 オタワ映画祭VR部門最優秀賞・アヌシー映画祭公式出品 世界を席巻したVRアニメから生まれた「もう一つの物語」 「骨壺のカルテット」 補聴器のセールスマンだった父は、いつも古びたクッキー缶を持ち歩いていた。亡くなった父と親しかった耳鼻科の院長先生は、骨壺から4つの骨のかけらを取り出してこう言った。「お父さまの耳の中にあったものたちです。正確には、耳の中に棲んでいたものたち、と言えばよろしいでしょうか……」。 「耳たぶに触れる」 収穫祭の“早泣き競争”に出場した男は、思わず写真に撮りたくなる特別な耳をもっていた。補聴器が納まったトランクに、男は掘り出したダンゴムシの死骸を収める。 「今日は小鳥の日」 小鳥ブローチのサイズは、実物の三分の一でなければなりません。嘴と爪は本物を用います。 残念ながら、もう一つも残っておりませんが。 「踊りましょうよ」 補聴器のメンテナンスと顧客とのお喋りを終えると、セールスマンさんはこっそり人工池に向かう。そこには“世界で最も釣り合いのとれた耳”をもつ彼女がいた。 「選鉱場とラッパ」 少年は、輪投げの景品のラッパが欲しかった。「どうか僕のラッパを誰かが持って帰ったりしませんように……」。お祭りの最終日、問題が発生する。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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特選小さな詩歌集 新装版
¥1,540
リベラル社 (編集), 北澤平祐 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 正岡子規、俵万智、笹井宏之、吉野弘、茨木のり子など日本を代表する俳人や歌人、詩人の詩歌136篇を収録。 長年読み継がれてきた美しい言葉たちがあなたの心を優しく包み込んでくれます。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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特選小さな名詩集 新装版
¥1,540
リベラル社 (編集) 北澤平祐 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 金子みすゞ、宮沢賢治、中原中也、谷川俊太郎、ランボーなど多くの人に愛され続ける詩を多数収録。 ページを開きながら、今の自分の心を感じてみてください。 きっと生きる勇気と喜びが湧いてきます。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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ショートケーキは背中から
¥1,870
平野 紗季子 新潮社 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 『生まれた時からアルデンテ』から10年、やっぱり虚無にはごはんが効く。 「きっと私は世界を理解したい。そのための手段が、食べものだったのだ。」 実家すぎる店からいつかは訪れたい名店まで、人より貪欲に食べ、言葉を探し続けた20年。 その末に見た〈食とは何か〉の(今のところの)結論がここにあり! 著者が自らに課した100本ノック=書き下ろし「ごはん100点ノート」を大収録。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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愛らしい未来
¥2,420
高原 英理 河出書房新社 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ そのとき、世界中から美しい悲鳴があがるだろう??愛らしいものを逃さない眼を持った「わたし」が出会った黒い人…… (表題作)をはじめ、「夢の通路」「れいめい」が響き合う傑作作品集! 「世界が乱反射して、隙間がことばになる。 わたしも忘れ物を取りに戻らなくちゃ。 渦雲同盟に、あなたも、加わってみませんか。」——斉藤壮馬 「気をつけて。高原英理の言葉は、あなたの中で増殖し、 あなたを作り替えてしまう、 ——夢という名のウイルスだから。」——川野芽生 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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家から5分の旅館に泊まる
¥2,090
スズキナオ 太田出版 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。 執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。 人に出会い、話を聞く。 言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。 話題作『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』でデビューし、今「最も注目すべき」書き手であるスズキナオ、初の旅エッセイ集。 前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。 今の疲れ果てた自分でも読めるような、むしろ、こんなときだから読みたくなるような本はないものだろうか…… 書棚をもっとよく探せば見つかったのだろうけど、そのときは体力もなく、まばゆく見える本ばかりが並ぶ書店をよろよろと出ての帰り道、暗くて静かな旅行記を書こう、と心に決めたのだった。 大好きな『つげ義春日記』の、あの雰囲気が念頭にあった。 (中略)旅先で出会う何かに心が癒されるとか、元気になるとか、そんな自分勝手なことを期待しているわけではなく、知らない土地を歩くことで、そのあいだだけは、自分自身のことを考えずに済むのかもしれない。 ただ、見ているだけ、聞いているだけ、歩いているだけの存在になれるような気がするのだ。 そしてその行き先は何も遠い地に限らない。近所の旅館やビジネスホテルにも、知らない世界が広がっている。 (「まえがき」より) ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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活発な暗闇 新装改訂版
¥1,760
江國 香織 酒井駒子 いそっぷ社 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 可笑しみのある詩、弱っちい感じの詩、軽やかな詩、明晰な詩、遠くにつれていってくれる詩、そして勇ましい詩… 江國香織が選んだ、詩のアンサンブルをお楽しみください。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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とても小さな理解のための
¥2,200
向坂 くじら 百万年書房 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 目次 星座 ●キッチン 二十七歳 迷子 四月の昼 月子、ハズゴーン 満潮 サービス 怒りだ 誤認 潮鳴り トマトポークカレー(もっとも個人的な) ●玄関口 牛乳を一杯わけてください ほしがる 棲みうつる日 ちいさな群れ 城塞 変態 ●子どもたち 区別 線とハサミ クライスト 踊り 月が欠ける 性的な誘い 目撃 提案 あったかくして ●波のうつ部屋 君の帰りを待ちながら書いた詩 食いちがう 波のうつ部屋 カウント 水べ ディナーテーブル 許しが訪れるのを待って 航路 死ぬ前の話 ●窓 ショウ ベッドタウン・パレード 見せてあげる ぶん 同い年 肉眼 豊穣 えり子を知りませんか 新しい足 ねえ、おかあさん ●とても小さな理解のための おとなりは ねずみを殺す いてもいても メッセージ・イン・ア・ボトル 詩がどこにもいなかった日 ディスカウント 理解へ(家庭的な解釈) アンダスタン 青いしっぽ 冬に光る 週末 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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「好き」を言語化する技術
¥1,320
SOLD OUT
三宅 香帆 ディスカヴァー・トゥエンティワン ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ ≪こんな方におすすめ≫ ・映画を観たあと、他人の感想をSNSでリサーチしまくってしまうが、本当は自分の言葉で感想を発信したい ・好きな作品について、うまいこと言いたい ・好きな作品や推しについて語ろうとすると「おもしろかった」「すごい」「やばい」「よかった」という凡庸な表現しかでてこない ・ファンレターやブログを書きたいけど、ネタが思いつかない ・なぜ、その作品や人に魅かれるのか言語化したい ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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薔薇のしるべ
¥1,760
最賀茂 真 幻冬舎 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 全てを投げ出すような愛は、ずっとそこにあった。 「薔薇が咲き始めます」 20年前に突如姿を消した友人からの謎めいた手紙に誘われ、たどり着いたのは薔薇の咲き誇る庭。 溢れる色彩と香りの中で、止まっていた時が狂おしく動きはじめる。 2人の女性と薔薇が交差し、紡がれる物語。 「お互いに秘密、隠し事はしない事」 そう約束を交わした中学から大学時代。 壊れないと思っていた2人だけの幸せな時は、不意に閉ざされた。 20年という長い空白の時を経て、茉莉は姿を消した典子の家を訪れる。 思いもよらぬ見事なバラ園、そこでひとりバラ守りをする典子の姿を目にする。 互いの過去や想いを打ち明けるなかで典子の失踪した理由が浮かびあがっていき…… ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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常識のない喫茶店
¥1,540
僕のマリ 柏書房 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」 ——そんな理念が、この店を、わたしを守ってくれた。 失礼な客は容赦なく「出禁」。 女性店員になめた態度をとる客には「塩対応」。 セクハラ、モラハラ、もちろん許しません。 ただ働いているだけなのに、 なぜこんな目にあわなければならないのか。 治外法権、世間のルールなど通用しない異色の喫茶で繰り広げられる闘いの数々! 狂っているのは店か? 客か? あらゆるサービス業従事者にこの本を捧げます。 喫茶×フェミニズム—— 店員たちの小さな抵抗の日々を描く、溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ! ■メニュー(目次) I 魅惑の喫茶 プロローグ 妖怪在庫荒らし 出禁です 同僚観察記 やさしい人 いかれたマスター お仕置きです 推しの客 緊急事態喫茶 SNS警察 ガチ恋の翁 グレーゾーン村の人々 不惑の喫茶 II おかわり ここだけの話 喫茶店員あるある わたしの喫茶紀行 特別なお客さん 厨房は戦場 卒業 人生の分かれ道 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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私の身体を生きる
¥1,650
文藝春秋 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。 17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。 「文學界」人気連載がついに単行本化。 自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。 【目次】 島本理生「Better late than never」 村田沙耶香「肉体が観た奇跡」 藤野可織「「妊娠」と過ごしてきた」 西加奈子「身体に関する宣言」 鈴木涼美「汚してみたくて仕方なかった」 金原ひとみ「胸を突き刺すピンクのクローン」 千早茜「私は小さくない」 朝吹真理子「てんでばらばら」 エリイ「両乳房を露出したまま過ごす」 能町みね子「敵としての身体」 李琴峰「愛おしき痛み」 山下紘加「肉体の尊厳」 鳥飼茜「ゲームプレーヤー、かく語りき」 柴崎友香「私と私の身体のだいたい五十年」 宇佐見りん「トイレとハムレット」 藤原麻里菜「捨てる部分がない」 児玉雨子「私の三分の一なる軛(くびき)」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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心に気持ちのよい風を通す 自分の価値観をあたらしくしていく思考レッスン
¥1,650
SHOWKO 大和書房 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 『感性のある人が習慣にしていること』で多くの読者の共感を得た著者が、暮らしの中での気づきと思考の過程をつづる初のエッセイ集。 感性をひらいて人と付き合い、自分と向き合えば、戦わずして、人生は思い通りに進んでいくーー。 読めば自然とあたらしい視点ができ、見える景色が色鮮やかに変わってきます。 ■ 目 次 【1章】気づいたら武闘派だった私について 武闘派女子は押し入れから誕生した 自分を愛するためにまずはじめること ぴったりな手袋を探して 占いの上を歩く 命として美しい人 「選ぶ」という練習 女性性の扱い方 みんな会話のイニシアチブをとりたがりすぎている [拡張家族コラム1]拡張家族のはじまり 【2章】「美しさ」について考える 品とは残心である やめどきの美学 ヌードの期限 大凡人万歳 パートナー万能説 模倣と写し [拡張家族コラム2]言葉にする作業は世界をつくること 【3章】感性をひらくための思索 感受性と生きにくさ ものさしのメモリについて 手で見て考える人たち 親のかたきのように 正しい対話より心地よい対話 新しいメールの解読方法 ヨガで体と向き合う [拡張家族コラム3]当たり前をつくる作業 【4章】合理性をはずしてみる 立場を与えてくれるものたち 合理性と美意識のバランス 「サレンダー」という言葉について 人生の待ち時間のこと 家が秘密を教えてくれるとき 非合理なことから学んだこと 脈々と継がれてきたもの 徳を積みたい人々 とどまっているものを循環させていく [拡張家族コラム4]別れのとき 【5章】年を重ねていく私 ごめんなさいを背負い込む ソリューションとしての愛とは 視力を失いかけた話 ネガティブを栄養素として アシストとは 人の時間を預かること 絶望したことはありますか あけぐれとノート 人を愛するということ [拡張家族コラム5]拡張兄弟のはじまり ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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あした死ぬとしたら 今日なにをするか
¥1,485
寺山 修司 興陽館 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ — 明日死んでもいいように、今日を生きる — 自分ひとりでも歩かねばならない。 むしろ、自分ひとりでこそ。 本当はやりたくないことに時間をとられていませんか。 本当にやりたいことだけに時間を使っていますか。 もし明日死ぬことがわかったら、あなたはいま何をしますか。 その問いに、人生で答えた寺山修司の言葉を、いまを生きる人に贈ります。 20歳のときに重病ネフローゼが発症、あした、自分が死ぬことを知りながら、47歳最後の瞬間まで生き抜いた「言葉の錬金術師」寺山修司のメッセージ! ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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あなたを待ついくつもの部屋
¥1,705
角田 光代 文藝春秋 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 母に教わった「バーの味」、夫婦で訪れた憧れの上高地……。 全国3か所の帝国ホテルを舞台に織りなす、めくるめく部屋の物語。 帝国ホテル発行の会報誌「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した、42編のショートショートを一冊にまとめました。 幻想的な夢の世界を描くものもあれば、現実の夫婦を描いたものもあり、また過去と現在を行き来して語るものも。 42編すべて趣向の違う、角田光代さんの幅の広さを思い知る短編集です。 1話5ページで読める短い文章量ながら、じんわりと心が温まり、時には泣け、時には笑えるストーリーが詰まっています。 (収録作) クロークに預けたままの、亡夫の荷物。夫の秘密がそこにあるのか——開いた鍵の先に、妻が見たものは(秘密を解く鍵) 半年に一度しか会えない小学校6年生の娘。連れだってブフェに行くも、娘はなかなかマスクを外さない(父と娘の小旅行) 窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる水滴の音——ホテルで眠る夜、どこかで出会った部屋たちの夢をみる(表題作・あなたを待ついくつもの部屋) 他、全42編 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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きもの再入門
¥1,870
山内 マリコ KADOKAWA ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 長いこと封印してきた、きもの好き。40代、そろそろ自分で着てみたい! 20代できものに恋をした。 着付けの師範免状も持っている。 でもいつのまにか、自分できものを着るのが億劫に……。 そんな著者が一念発起。眠っていたきもの箪笥を開けてみた。 祖母のきもの、今っぽく着るには? どんな風に収納してる? 自分好み、どう選ぶ? おしゃれ好き作家による、きもの探求【クエスト】エッセイ! ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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わたしは、あなたとわたしの区別がつかない
¥1,650
藤田 壮眞 KADOKAWA ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 15歳、自閉症当事者が書き下ろす みずみずしくも胸に迫るエッセイ 自閉症者は何を考えているのか? 世界がどういう風に見えているのか? その心の声を真っすぐに書いた自伝の登場! (——五章 中学生編「あなたとわたしの区別がつかない」より) わたしは、あなたとわたしの区別がつかない。 自分と他人の区別がつかないのは赤ん坊だそうだ。 赤ん坊が成長して、一歳ごろに自分以外に人間がいることに、気がつく。 これを発達と言う。 保健の教科書にそう書いてある。 二歳ごろになると、他の人は、自分と違うことを考えていると理解する。 このあたりで、世界には自分と、自分ではない誰かがいるとわかるのだ。 わたしは精神の一部が、いまも二歳以下であるようだ。わたしの中に二歳児がいる。 怖くて、しかし面白い。 わたしがわたしであるように、同じように誰かも誰かである。 自分でない誰かは、わたしとは違う人間である。 別々の心を持っている。 ゆえに、わたしが体験したことは、わたしだけのものである。 あなたが体験したことは、あなただけのものである。 説明されれば理解はする。何度も口に出して言ってみる。 だがしかし、ほんとうのところではわからない。 わたしが知っていることは、みんなも知っていると思ってしまう。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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湖畔地図製作社
¥2,970
長野まゆみ 桑原弘明 国書刊行会 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 湖をわたって異世界へ——雨、波紋、等高線、球体、大航海時代 博物学的指向をともにするふたりが響きあう、 なんとも摩訶不思議な書物が誕生! スコープオブジェ×短篇小説 幸福なコラボレーション! 水辺のほうへ—— 〈おおよそ15分で対岸の桟橋につきます。そこへボートをつなぎ、道なりにお進みください。微高地のうえの建物が当社です〉 スコープオブジェ51点収録。 横長の函入り美麗本! 【スコープ scopeとは】 桑原弘明が手がける唯一無二の金属性の〈覗き箱〉的オブジェ。 スコープをのぞけば、ほのかに人の気配が漂う部屋や廃墟や、庭が見えてくる。 箱のなかにわずか数ミリの机や家具が設えてある、超微小の博物学的世界。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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ロゴスと巻貝
¥1,980
小津夜景 アノニマ・スタジオ ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 小津夜景とは何者なのかが垣間見える 40篇の読書エッセイ 山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)推薦 細切れに、駆け足で、何度でも、這うように、 本がなくても、わからなくてもーー 読書とはこんなにも自由なのですね、小津さん 小津夜景さんはフランス・ニース在住の俳人です。 綴る文章は言葉のつながりが瑞々しく、しなやかな連想に魅力があります。 これまでの著作では谷川俊太郎さんなどから帯の推薦コメントをもらい、書籍が文庫化するなど注目が集まっています。 本書は単なる読書エッセイではなく、これまでの小津さんの人生と、そこから結びつく本の記憶を手繰り寄せ、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせ、過去と現在、本と日常、本の読み方、人との交際などについて綴った一冊になっています。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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あなたの言葉を
¥1,540
SOLD OUT
辻村深月 毎日新聞出版 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 「辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?」 あの時、のみこんだひと言。いま感じている気持ち。 その言葉はいつか必ず、あなたを助けてくれる。 これから大人になる人たちへ、辻村深月が一緒に考える。 学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと—— 自らの体験を元にまっすぐに語りかけるエッセイ集。 【本文より】 大人になってよかった、と思うこともたくさんあります。そのひとつが、「自分の言葉」で気持ちが伝えられるようになったことです。 さあ、一緒に「あなたの言葉」を探しにいきましょう。 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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ロリータ・ファッション
¥3,740
嶽本野ばら 国書刊行会 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 「可愛いに命を捧げます」 ロリータのカリスマ・嶽本野ばらが、その歴史をあますことなく記した古今唯一の文献!! “飾欲?に生きるすべての乙女たちへ贈る、著者畢生のエッセイ集。 「オメーラとは背負ったフリルの数が違うんだよ」——ロリータの永遠のバイブル。 「そのお洋服に袖を通した瞬間、泣いてしまうんだ。生きる為に必要なものだから」 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
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マリリン・トールド・ミー
¥1,870
山内マリコ 河出書房新社 ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 友達なし、恋人なし、お金なし。 上京直後にコロナ禍に見舞われた大学生・瀬戸杏奈。 孤独を募らせる彼女のもとに、ある夜、伝説の大女優から電話がかかってきて——。 運命突破系青春小説! ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
古物商許可 書籍商 千葉県公安委員会 第441050002445号
310-0846 茨城県水戸市三の丸1-4-18銀杏坂ヒュッテ2F
書店リコッタ(Licotta)鈴木 沙綾